これを書いている日は七五三の日です。
みなさんは千歳飴に思い出はありますか?私の子供の頃、不二家の千歳飴が好きだったのを覚えています。
日本には季節ごとの和菓子とか、バレンタインとかクリスマスケーキとか、ある時期しか店頭で見ないものってたくさんありますよね。
期間限定、地域限定、数量限定など、「限定」とつくものは、通常品よりもよく売れます。
「これを逃すと手に入らないかもしれない」という希少性、不足感につけこんだ定番の心理作戦です。旅行先や、久しぶりの外食で「せっかくだから」と食べすぎるのも、同じ心理です。
この心理は、生き延びるための原始的な本能で、食料が安定的に手に入らない時代には、大いに役に立っていました。でも、現代では必要以上に食べてしまう原因の一つでもあるので、注意が必要です。
こういった限定品が欲しいな、と思った時に、「限定品じゃなくても欲しいか」と立ち止まることで、無駄遣いを減らすことはできると思います。
それに、本当にこれを逃したら手に入らないのか?実はネットで探せば手に入るのでは?
同じようなものなら、年中買えるのでは?なんなら、その気になれば手作りできるのでは?
他にも、食べ過ぎの原因になる考えはたくさんあります。
「ご飯を残したらお百姓さんに申し訳ない」
「世界には、食べるものがなくて苦しんでいる子供もたくさんいるんだから、残したらダメ」
「おかずを残したらデザートはなし」
「頂き物だから」
「フードロス削減のためだから」
個人的には、小学校1年生のとき、給食を完食しないといけないルールだったけど、私はそれが食べられなくて、他の子供が机を教室の後ろに下げて掃除をしている間、一人だけ教室の真ん中で食べ続けていた思い出があります。
こういう子供時代だったので「好き嫌いせず、すばやく、完食することが正しいこと」と知らずのうちに植え付けられていました。
思春期以降は食べ物を残すことはなくなり、いつの間にか男子顔負けの早食いになっていました。医師になってからは早食いの方が得するので、今でも食事に5分くらいしかかけないこともざらです。
食べ物以外でも、目上の人が言っていたから疑ったこともなかったけど、時代にそぐわなくなっていたり、冷静に考えると実はおかしいことってあると思います。
伝統を守っているという場合もあるかもしれません。でも、それを信じ続けて自分にメリットはあるか、一度振り返ってみてください。メリットがあるかどうかの判定は、それを考えた時の気分をまず思い起こすことです。
例えば「今しか食べられない」という考えから生じる気分はどうでしょう。
焦りとか切迫感に似た感情をおぼえる人も多いのではないでしょうか。
こういう感情から出る行動は、多めに買ったり、食べ過ぎたりでしょう。その結果、食べ物のことで色々考えてしまって、痩せることは難しくなります。
逆に、その考えを「本当に欲しければいつでも買えるから」に変えてみます。
そこから生まれる感情は満足とか関心が薄れるとか自制とかでしょうか。その結果、必要なものを必要な量だけ買って食べるという行動に結びつき、食べ物の心配は減り、体重も増えにくいと思います。
もう一つ興味深いのは、お金に関する意見や信念です。
お金を稼ぐことに、どこかでマイナスイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか。
実際にはある程度の資産があっても、お金がないと愚痴をこぼしている方がほっとするというか、妬まれずに済むかもしれません。
こういう潜在的な考えを放っておくと、お金を稼ぐと罪悪感を抱いて、その罪悪感から逃れるために知らずのうちに浪費してしまうことも多いのです。コーチングで取り組むことが多いトピックです。
子供の頃から知らずのうちに事実だと思っていたけど、実は他人の意見で、それを信じ続けることになんのメリットもないもの、あなたにはありませんか?
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