2021/11/11

食事の計画を立てる

以前、脳には一日46万の思考が飛び交っている、と書きましたが、その中には食べ物に関するものもあります。


「◯◯ごはんは何食べようかな」

「冷蔵庫に何があったかな」

「あれはもう腐っちゃったかな」

「昨日も◯◯食べたしなぁ」

「◯◯の気分ではないな」

「野菜は足りてるかな」

「ちょっととりすぎたかな」

「この期間限定メニューは食べておかないと」

「頂き物だから捨てるのは申し訳ない」

「全部食べちゃおうかな」

「残すべきかな」

「隠しておいた◯◯、子供が寝た後に食べちゃおう」


などなど・・・。


その時の気分で決めることは、脳の原始的な部分で判断をしていることになります。例えるならば、よちよち歩きのこどもに刃物を持たせているような感じです。キラキラ光るから気になったんでしょう、拾って無邪気に振り回していますが、放っておいたら危険ですよね。それに対して、冷静な判断を下す前頭前野は、こどもの安全を見守る親のような存在です。


普段からその日の気分で食事をしていて、その結果として体重が理想より重たくなっているとしたら、前頭前野で食事を決める、つまり事前に食事の計画を立てるのをお勧めします。具体的には、前日までに、一日のスケジュールをシミュレーションして食べるものを決めてしまい、手帳か携帯のメモに書き出します。当日は、迷うことなくそれに従うだけです。


そうは言っても、当日になって不測の事態があり、計画がすべて水に流れた、ということもあるかもしれません。そんな時のために、A案だけでなく、B案、C案とあった方が、さらに効果的です。

自分の生活圏内で、食料が手に入るお店をリストアップします。それぞれのメニューを事前に調査して、これがダメならこれ、時間がない時は冷凍庫のこれ、それも無理な時は非常食として素焼きナッツ一袋、などというふうに保険を7つくらい用意しておけば、かなり安心です。


当日になって、新製品が目についたり、「そんな気分じゃないんだけどなぁ」となるかもしれません。その原始的な心の声には、子供に語りかけるように「そうだよね〜、でもこっちを食べようね〜」と上手に誘導してあげます。

どうしても気になった新製品は、よく考えて、翌日以降の計画に入れれば良いのです。


食べ物に関する脳の雑音が減って、他のことにエネルギーを費やすことができます。

食事日記をつけている人は、この食事計画に修正を加えるだけで済むので、記録が非常に楽になります。

自炊する人は、事前に計画することで食材の無駄が減って、食費も多少浮くかもしれません。

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