2022/01/25

思考ダウンロードのコツ

以前お話しした思考ダウンロードについてもう少し解説します。

頭に浮かんだことを、ただただ文字にします。この時の思考は、ほとんどは自分の原始脳が反射的に生み出した考えの羅列です。書きながら、こんなこと考えたなんて恥ずかしい!と思う必要はありません。むしろ、そう信じてしまうと脚色して書いてしまったりして、結果的に思考ダウンロードの効果が半減するんです。「ほう、こんな考えが隠れていたのかぁ」と、学者のような姿勢で傍観してください。

「正しいやり方がよくわからない」と躊躇したり、「こんなやり方でいいんだろうか」とこだわってしまう人もいるかもしれませんが、いわゆる正解はありません。自分のスタイルに合っていて、いちばん続けやすいやり方が、正しいやり方だと思ってください。


わたくし個人的には、専用のMoleskineのノートに、お気に入りのペンで書くこともありますが、一番多いパターンはその辺にある裏紙です。外出中、例えばカフェにいるとき、注文してから運ばれてくるまでの間に、レシートの裏や紙ナプキンに書くことだってあります。先日は、注文後にメモ帳を取り出してから書くものがない事に気がついて、「ちょっと席を外します」と断ってダッシュでペンを買ってきたこともあります。以前は携帯のメモ機能を使った時期もありましたが、紙に書くという手の運動を介した方が、「やった」という感覚が得られて好きなので、最近はもっぱらアナログです。コーチによっては、手で書く方がスピードが強制的に遅くなるので、一つ一つを噛み締める時間ができる、と手書きを推奨する人もいます。


数分の間、意識にのぼってきたことをひたすら書き起こすだけです。慣れないうちはToDoリストのようになるかもしれませんが、それでも大丈夫です。タイマーで時間を区切ってもいいですし、私は書くことが自然に途切れるか、何かやることを思いついたり、スッキリした感じが得られたらそこでやめています。


日記とどう違うの?と思うかもしれませんが、書く作業としてはほとんど変わらないかもしれません。ただ、思考ダウンロードが済んだ後には、手始めにCircumstance状況とThought思考を区別してみてください。完全に客観的な記載は状況で、少しでも主観が入ればそれは思考です。思考には下線を引くか何かして、もう一度見返してみてください。これだけでも、物事と自分の間に距離を置くことができるので効果を感じるかもしれません。


さらに思考ダウンロードを活用してみたい、という場合は、その思考の中から一つ選んで、思考モデルに当てはめてみてください。もう一度復習すると、Circumstance状況は、誰がみても客観的な事実のみを指します。その状況に対して脳に自動的に浮かんでくる文章がThought思考です。思考により、Feeling感情が芽生えます。この感情にによって、私たちは一定の反応を示したり、行動Actionに出たりします。その行動の集大成が現在の結果Resultであり、結果の主語は自分でないといけないということと、最初の思考の裏付けとなるように考えます。


思考モデルのコツを紹介します。一つの状況に対してたくさんの思考が浮かぶと思うので、その中で気になる思考を一つだけ選びます。思考の文章が長々としてしまうと、多くの思考が含まれることになってその後のモデルがうまくいかないことがあるので、シンプルに短めの文章にします。

対応する感情は、その思考の文章を繰り返し頭の中で自分に言い聞かせてみて、浮かんでくる感情の中から、やはり最もぴったりくる感情を一つ選びます。


行動は、たくさん考えれば考えるほど、その後の結果が閃きやすくなります。この状況で、こう考えて、こう感じた時、何をやったかなぁ?逆に、なにか避けていた行動はあるかなぁ?その時他人が私を観察していたとしたら、どういう行動に出ていたかな?目に見える行動でなくても、「くよくよ悩む」とか「心の中で批判する」とかもあるかもしれません。


結果は、様々な行動をとった(あるいは避けた)結果、自分に返ってきたものです。ピッタリの結果を毎回思いつくには訓練が必要ですが、はまった時の効果は絶大なものがあります。


思考ダウンロード思考モデルの作業は、セルフコーチングの中心となる手法なので、コーチングにお金を払うのは無理、という人はぜひ何度か練習して習得してみてください!どんなやり方でも、必ず役に立つと思います。

やっているうちに疑問が生じたら、いつでも質問してくださいね。喜んで教えます!

0 件のコメント:

コメントを投稿

体調不良のとき

こどもが集団生活で感染症を持ち帰ることは日常茶飯事ですが、親もそれをもらってしまうことだってあります。いくら感染予防の知識があっても、きちんと実践するだけの余裕がなかったり、添い寝していれば、夜中知らない間に顔が急接近していたり・・・あるいはホルモンバランス、加齢にまつわる様々な...